栃木県の大田原農場を舞台に関東の有志男性でやっている、蕎麦づくりを主とした農業体験「ふるさとFARMづくり」の今年初めての集まりを土曜日と日曜日で開催した。
◇土曜日
朝8時、多摩実顕地から夕食用の肉を持って、ササキさんと車で栃木県に向かう。
東北自動車道が、大田原に近づくと、雪をかぶった那須の山々が見えて、外気は3℃だ。
途中で「栃木に来たら、やっぱり宇都宮餃子だろう」と餃子専門食堂に入る。
実は、このお店には昨年11月に来た時も入って、「冷凍餃子を全国発送可。送料無料」とあったので、沖縄に住む次男夫婦に送ったお店だ。
お店に入って「沖縄にまた送ろうかな」とササキさんと話していたら、お店のおばさんが聞いていて、「去年来てくれましたよね。沖縄の息子さんにお孫さん生まれたんですか。」と言う。
そう言えば、去年、発送を依頼する時に「今日が孫の生まれる予定日でね」と話したことを、おばさんは覚えていてくれたのだ。
おばさんは「前回はあそこの席で食べたでしょ。お孫さんは男の子?女の子?」と聞いてくれる。
男の子が産まれたこと、そして、一昨日が生まれて100日で「お食い初め」の写真がメールで届いた話をしたら「そう、もう100日になったんだあ〜、おめでとう。」と言ってくれる。
そんな、おばさんとのやり取りをして、このお店のおススメの「ラーメン餃子セット・杏仁豆腐付」(800円也)を注文して、冷凍餃子の沖縄発送もお願いした。
大田原農場に午後1時に到着。
昨年、蕎麦を作った畑は、寒さの中でじっと春の到来を待っている。
今回、集まったのは9名。
今回の「ふるさとFARMづくり」の目的は、まだ寒く農作業をやる時期ではないが、今年一年を描こうと集まったのだが、急遽、受け入れてくれるトミタさんが急用で不在になり、一年を細かく描くのは次回として、製粉機の移動や道具の整理整頓。
夕方、夕食の食材を調達しがてら、「五峰の湯」という温泉に行く。
夕食は、薪ストーブで暖を取りながら、持参の肉と野菜をふんだんに入れた煮込み風すき焼きと里芋煮。
◇日曜日
昨夜は10時過ぎにはみんな床に就いて、たっぷり休養。
久々に、襟首と頬の冷たさで目が覚める。
福島県生まれの僕は、子供の頃は「こんな感覚で目が覚めたなあ」と、その感覚が懐かしく感じた。
朝6時過ぎに起きて、6時半から那須実顕地から参加のイクセさんが日課にしているラジオ体操を、一緒にマイナス気温の中でする。
頭上の空には雲はないのだが、細かな雪も吹き付けている。
ラジオ体操第二をやっている途中で、朝日が昇ってきた。
その後、作業着に着替えて、廃材を使ったストーブの薪をつくる。
一晩中、ストーブを燃やし続けると、結構な量の薪を必要とする。次回の準備だ。
8時過ぎると、空模様もあやしくなり、細かな雪の吹き付けるのも激しくなってくる。
早めに解散し帰ろうとなって、昨夜の汁物を温め、うどんを入れて、肉入り煮込みうどんを食べて、次回は3月の末に集まろうと約束して帰途に就く。
帰り、高速に入ると、福島以北の東北は大雪のようで、トラックには凍てた雪が付いている。
しかし、宇都宮を過ぎると、雪空は晴天になり、車内に差し込む陽が暑いくらいだった。