メールにまつわるおしゃべり

 東京もだいぶ秋が深まった感じだ。神宮外苑イチョウ並木も色づき始めただろうかとふと思う。
 今日は10月も最後の日だ。
 卓上カレンダーを夕方11月に入れ換えたら、もう残りは1枚だ。

◇ある大学生からのメール
           
 その大学生のメールは、
 「インターネットに思い付くキーワードを入れて検索し続け、やっとたどりつきました。」と、ヤマギシの村の参観を希望するメールだった。
 「高校の授業時に、〝理想社会を目指して、自給自足生活をしている共同体がある〟その様な趣旨の話を聞いて、一体どの様な事をしているのか興味を持ち始めました。」とも書いてある。
 さらに「そのあと様々な事に追われて、一時期自分の関心の中心から遠ざかっていたものの、大学生になり、つい最近とある小説の中の団体が、あの共同体の事じゃないか、と気付き、再び関心が出てきた。」
 こんな内容のメールだった。
 彼は、高校生の時に聞いた〝理想社会を目指している共同体〟という記憶を頼りに、インターネットで検索したのだ。
 僕は、「へぇ〜、インターネットで検索・・」と、ちょっと驚き、早速、彼に返事を書く。
 すぐに彼からまたメールが届く。
 そんなやり取りをしながら、こんな大学生がいることに、ちょっと嬉しく思いながら、彼の希望に相応しい実顕地に連絡をとり、彼の希望通りに参観が実現出来るようにと進めている。
 彼がヤマギシに実際に触れて、何を感じ、どんな感想を語るか・・・。


◇知人のOさんからのメール
           

 Oさんは、昔、若かりし頃に「サラリーマン・バンド」というバンドを組んで時々ライブ活動をしていたと聞いたのは、僕が知り合った15年ほど前だ。
 その後、Oさんは木材輸入商社に勤めていた関係で、シンガポールの勤務となって長年海外生活を送って、2年ほど前に帰国した。
 彼は現在54歳。1年前にはある音楽会社のオーディションを受けたり、YOUTUBEで自作の曲を流したり、一応、歌手デビュー(?)を目指している。
 娘さんも歌手の道を歩んでいて、ときどき娘さんが出るライブのお知らせは来るが、Oさん自身のステージ案内はなかなか来ない。
 そんなOさんから、今度はこんなメールが届いた。
──今日は曲の紹介。今からうん十年前、まだ大学生だった私の妹が作詞作曲し「花嫁人形は眠らない」(小泉今日子、田中裕子主演)というテレビドラマのバックに流れた曲が、YOUTUBEに出ていました。よろしかったら聞いてください。この曲、ヤマハポプコンつま恋大会で優秀賞でした。おかげで、なぜか「とんがりコーン」をどっさりもらったのを覚えています。ではまた。(結構いい歌ですなー。哀しくせつない、失恋の歌です)──

 妹さんが歌手だったんだ。Oさんは音楽一家なんだと驚きながら、早速、YOUTUBEにアクセスすると、これがまた、なかなかいい曲ではないか。
 音楽に疎い僕でさえ、彼女の別の曲にクリックしてしまったくらいだ。
 そんなことで、Oさんの妹・吉野千代乃さんの曲を紹介する。
     http://www.youtube.com/watch?v=9PqRr8ejWfM