宮沢賢治の思想

 昨日のブログに、宮沢賢治銀河鉄道の夜の事を書いたら、なんと4人の方(ナガミさん・friend07さん・プリティーアトムさん・sayuriさん)からコメントをいただいた。
 プリティーアトムさんのコメント返信にも書いたのだが、
 宮沢賢治は「農民芸術概論綱要」で、
 『世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない』という有名な言葉を言っているが、さらに、
 『正しく強く生きるとは銀河系を自らの中に意識してこれに応じて行くことである』と言っていることも知った。
 賢治の世界観が、宇宙や銀河系にまでつながっていて、僕たち人間が『一体』をどこまで意識出来るかを、すでに賢治は提言していたのかなとも受け取れる。
 さらに、『銀河鉄道の夜』の最後で、カムパネルラが人を助けるために溺れ死ぬのだが、一般的には「犠牲」と受け取られそうな行為の中にも、幸福の根源的なものがあることを賢治は投げかけているように感じるのである。
    
 コメントをいただいて、僕はますます、賢治が言っている「森羅万象のつながり」「ほんとうの幸い」について、賢治の思想の中から探ってみたいと思った。