19日・火曜日の案内所

◇会の機関紙「けんさん7・8月合併号」全国発送

 毎年、「けんさん」は7月号と8月号を合併して発行している。7月末から8月中旬にかけて、各地の楽園村や特講などが続けて開催され、記事集めや編集タイミングが難しいので、夏の企画が終わってからの編集としている。
 まあ、正直言えば「けんさん」編集部の夏休みでもある。
 今日は、台風6号で天気不順の中を発送作業にみなさん集まってくれて、夕方の郵便局集荷に間に合わすことができた。

         

◇元村人で俳優の金子達さんが来訪

          
 暫くぶりで金子達さんが案内所に訪ねてきた。
 金子さんは、ヤマギシの村に入る前も、そして村を出てからも俳優を続けている。郵便局のアルバイトをしながら、舞台に出たり、時々TVにも出たりしている。
 昨年は、核戦争の影響で知らぬ間に被曝していく老夫婦の暮らしを表現したイギリスの絵本「風が吹くとき」を、金子さん自身がプロデュースして、主役の老人役を演じ、池袋の劇場で公演した。
 終わったあと会った時に「思ったより入りが悪くてね。赤字がいっぱい。好きなことやっているから仕方ないけどね」と言っていた。
 僕は、福島原発事故以降、「あの金子さんの公演が今年だったら・・」と思っていた。もっともっと観る人が多かっただろうにと思った。
 今日訪ねてきた目的は、7月末に西東京市でやる「平和を祈る演劇祭」で、昨年やった「風に吹かれて」を朗読でやるから、ぜひ来てほしいという案内だった。
 入場料が1000円と安いのだが、その内の200円は、福島原発100Km圏内に住む妊婦と子供がいる家族を沖縄にしばらく疎開を勧めているNGOに寄付するという。
 「もう、年が年だから郵便局のアルバイトも更新断られたけど・・、だけど、自分は演劇を通して社会に訴えることは続けたいと思ってね」と熱く語っていた。