昨夜の通勤電車の中で考えてしまったこと

◆大学入試の不正行為問題。
 試験実施時間内にヤフーの掲示板「知恵袋」に、入試問題が投稿された事件。
「えぇ! こんな事が試験会場で出来るのかなぁ」と思って、新聞記事についつい読み入ってしまう。やってはならないことではあるが「どのようにやったのか」と、その手口をテレビドラマでも見る時のような期待(?)で新聞を読んでいる自分がいる。
カンニング」という範囲を超えたネットを使っての行為。そんな事を思っていたら、じゃあ、僕たちが学生の時に言っていた「カンニング」という言葉は「???」 ちょっと調べたその結果は
「記憶しきれない公式や用語など、テストに出題される可能性があるものをメモにし、筆箱など手元に忍ばせ、試験中に参照する。」とあった。
 あの時代にも「山が外れた」と、まるでゲームに挑戦して負けた時のように明るい言葉で不正をごまかしていた友人もいたことは確かだ。「山」を予測する必要もなくなった「カンニング」。時代と共に試験場での不正行為も進化している。便利なツールの発達は予想外の獣性を引き出す。そんな事を考えてしまった。

◆国会の記事を読みながら思い出したこと。
 管首相が就任後、奥さんが幻冬舎新書から「あなたが総理になって、いったい日本の何が変わるの」という本を出版した。
 実は、昨年の7月にモンゴルに行った時、ビャン君の友人のハラホリン(モンゴル帝国時代の首都)の市長を訪ねた時に、たまたまウランバートル市の政治家が夏休暇で私的滞在をしていて紹介された。羊肉を勧められながら会話の中で彼は「日本の首相の奥さんは、首相の夫のことを悪く言っていると聞いたが、どうなのか」と質問をされた。どうも伸子夫人が出版した本のタイトルが問題になって伝わっているのだなと直感。出処を聞いてみたらやはりそうだった。その時、僕は本屋でその本をパラパラと立ち読みしていたので「あれは、夫を叱咤激励しているのであって、悪く言っているのではない」と言うような意味を言って答えた。
 新聞やTVの現在の政治混乱報道で、モンゴルでのこんな会話を思い出してしまった。あの時の彼は、今、何を思っているのだろうか。