良寛の漢詩・自筆の書に出会う

 今日、タシロさんのお別れの会で、我が家から車で10分ほどのところのメモリアルパークに行った。
 そこの一室に、良寛の自筆の漢詩が飾られていた。

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 子供たちと手毬で遊ぶイメージの良寛は、漢詩狂歌、俳句、俗謡に巧みで、書の達人でもあったらしい。
 北大路魯山人は、「良寛様の書は質からいっても、実に稀にみるすばらしい良質の美書であって、珍しくも、正しい噓のない姿である」と言っている。
 
 この書のなめらかな墨文字(僕にはほとんど読み取れない)の流れに見とれたが、その横にあった現代文訳を読んで、感激。

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 実に、心打つ、いい漢詩ではないか。

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 もう一つ、蛇足になるが、「キリギリス」を、別名「機織り虫」というのも、恥ずかしながら初めて知った。
 コオロギは「コロコロ」、鈴虫は「リーンリーン」、松虫は「チンチロリン」と鳴き、ちなみに、キリギリスは「ギーッチョンギーッチョン」と機織りのように聞こえることから、別名を「機織り虫」というそうだ。