夕方、如来様や観音様を鑑賞

◇会の新聞「けんさん」発送作業
 昨日、印刷が上がって届いた会の新聞「けんさん」を、今日は10時から、全国の会員宅へ発送作業をした。
      
 今号は、6月に開催したモンゴル特講のことや、熊本地震の震災地で活動を続けている若者達の投稿記事を載せている。


びわ湖・長浜のホトケたち
 会の新聞「けんさん」の発送作業も終わって、夕方、時間がとれたので上野にある東京藝術大学の美術館にでかけた。
 この美術館で、現在開催されているのが『観音の里の祈りとくらし展Ⅱ−びわ湖・長浜のホトケたち−』。 
      
 新聞でこの企画を知って、主催者の次の様な案内を読んで、観てみたいと思った。
 ─ 長浜市には、130を超える観音をはじめとするたくさんの仏像が伝わり、古くは奈良・平安時代に遡るものも多くあります。また、この地域は、戦国時代には「近江を制する者が、天下を制す」と言われ、幾多の戦乱や災害に見舞われましたが、そのたびに、地域住民の手によって観音像は難を逃れ、今日まで大切に守り継がれてきました。
 これらの仏像は、大きな寺社に守られてきたのではありません。地域の暮らしに根付き、そこに住む人々の信仰や生活、地域の風土などと深く結び付きながら、今なお大切にひそやかに守り継がれています。─

 会場内には、国宝や重要文化財に指定されている「十一面観音立像」や「薬師如来立像」「千手観音立像」など、それぞれ個性あふれる仏像が並んでいた。
 「これらのホトケさまは、どうしてみな、こんなに慈愛に満ちた表情をしているのだろうか」と思いながら、一体、一体をじっくり観て回った。
 このようなホトケ様が、戦乱の時には地中に埋められたりしながら、人々は守り抜いたというだけあって、一部朽ち果てた部分や、色あせた姿にも、何とも言えぬ気品と風格を感じるものがある。
 中には、お寺やお堂でなく、地域の集会所所蔵というホトケ様もあり、人々の暮らしに密着したホトケ様なのだと納得する。
 また、僕は今まで「千手観音像」は見たことがあったが、「千手千足観音立像」は見たことがなかったし、「馬頭観音像」の頭上の馬頭が、それぞれ個性があることにも感動しながら観た。
 写真撮影が出来なかったので、パンフレットから・・。