今朝はファーム町田店の開店準備が早くすんだので、我が家を8時に出た。
町田駅に着いて、改札口付近に近付いたら大混雑。
なんと7時45分に町田駅から3つ先の駅付近で人身事故だ。
運転再開は1時間後の9時20分だと放送している。
横浜線と田園都市線を使って渋谷経由で高田馬場へ行く方法もあるが、それも大変だと思って、駅近くのコーヒーショップに入ってモーニングコーヒーを飲みながら読書。
9時半近くに動き出した電車に乗ったが、ところどころノロノロ運転。
結局、高田馬場の案内所に着いたのは11時だった。
◇文庫・宮部みゆき著『桜ほうさら』
久しぶりで宮部みゆきの時代小説を読んだ。
上・下で800ページを越すボリュームに、前半はちょっと読むテンポが遅かったが、後半になって、宮部ワールドに引き込まれた。
時代は江戸、舞台は下町、名もない市井の人々の人間模様の小説だった。
主人公も、武士でありながらもか弱い若侍。
訳あって江戸に出てきて長屋住まい。
長屋の住民はもとより、周りの人達に、時にはお節介とも思われるほどの温かい心をもらって、何とか生きていく。
こちらも訳あって家に閉じこもりがちな商家の娘に淡い恋もする。
それも周りの人たちは温かく見守る。
「ささらほうさら」(南信州や甲州の方言)とは、「いろいろあって大変だった」の意味。「ささらほうさら」だったが、最後は、か弱い若侍らしい緩やかなハッピーエンドだった。