日野や八王子の懐かしい人たちに会う

 以前に子供達をヤマギシズム学園に送っていた頃、一緒に活動をしていた日野市のキヌコさんから、ドキュメンタリー映画『GATE』の誘いを1ヶ月前に頂いていた。
 キヌコさんは現在、「ひの市民リサイクルショップ回転市場」の運営委員会長をやっている。
 日野市内に2個所の店舗を持つリサイクルショップで出た利益還元に、この映画上映をするのだと聞いた。
 「ぜひ、観て欲しい」という熱いメッセージをもらっていたし、懐かしいキヌコさん達に会いたいと思って出掛けてみた。
 京王線高幡不動駅で下りて会場の公会堂に行ってみると、以前一緒に学園づくりの活動をした懐かしい日野市や八王子市の人達も来ていた。
 このドキュメンタリー映画『GATE』は、
            
 約60年前、広島と長崎に、第二次世界大戦終戦という名目で、世界最初の原爆が落とされた。
 一人の男性が、その広島に残っていた〝原爆の火〟を持ち帰り、絶やすことなく、平和への祈りの象徴として燃やし続けていた。
 その火を、原爆が生まれたアメリカへ戻し、そこで消し去ることで、「破壊の輪」の負の連鎖を絶ち永遠に眠らせたいと、立ち上がった禅僧3人の行脚を追ったドキュメンタリー映画だ。
 2005年、僧侶たちは、サンフランシスコから、世界最初の原爆実験の場所・ニューメキシコのトリニティーサイトまでの2500Kmの険しい道のりを原爆の火〟を携えて歩く記録なのだ。
 そして最後は、いままで開けられることのなかった試験場のゲイトが開けられ、初めて核爆発の試験を行った爆心地点に辿り着き、〝原爆の火〟は戻され燃え尽きさせる。
 ナレーションは松嶋奈々子。
 流れる曲も心に染みる。
 そしてなにより、〝原爆の火〟というのがあることも、核兵器撲滅に向けて、こんな事があったのを僕は知らなかった。
 感動のドキュメンタリー映画だった。
 本当に長いことご無沙汰していたのに、誘ってくれたキヌコさんに感謝だ。
 懐かしいみんなにも会えたし、映画にも感動したし・・・ありがとう。