天皇誕生日のおしゃべり

◇今日は「天皇誕生日
 朝、テレビを点けると今日で80歳になった天皇陛下の記者会見ニュースが流れていた。
 何とはなしに、特に注視していたわけではないが、「そうか〜、もう80歳なんだ・・」と思いながら、そして「いい顔だなあ〜」と慈愛あふれるような笑顔を見ながら、会見の言葉を聞いた。
 80年を振り返っての感想や、印象に残っている出来事を、言葉丁寧に語っていたのだが、その後に、美智子妃殿下とのことに触れていた言葉に、僕は唸ってしまった。
 テレビの声とテロップでの記憶では定かでないので、新聞掲載のその言葉を抜粋すると、
  天皇という立場にあることは、孤独とも思えるものですが、私は結婚により、私が大切にしたいと思うものを共に大切に思ってくれる伴侶を得ました。皇后が常に私の立場を尊重しつつ寄り添ってくれたことに安らぎを覚え、これまで天皇の役割を果たそうと努力できたことを幸せだったと思っています。』
 このように語っていた。
 「天皇という立場にあることは、孤独とも思えるもの・・・」と、そんな心情を言葉にしていることにも驚いたが、美智子妃殿下が「私が大切にしたいと思うものを共に大切に思ってくれ」て、「常に私の立場を尊重しつつ寄り添ってくれたことに安らぎを覚え」と言った後、僕が一番ビックリしたのは「天皇の役割を果たそうと努力できたこと・・・」と表現している言葉だった。
 普通なら「天皇の役割を果たしてきたこと」と言うのではないか。
 なのに「果たそうと努力できたこと」と表現している。
 天皇でありながら、天皇の役割とは何かと絶えず問いながら生きてきた姿を感じたのである。
 現天皇天皇らしさというか、天皇の姿勢が、そこに現れているではないか。
 そこに、僕は唸ってしまったのである。

 蛇足になるが、昔、僕が川崎市の大手総合電機メーカーに入社して間もない頃、研究所に隣接して、電器製品などの歴史や技術進展を展示してある科学館に、現天皇が当時は皇太子として参観されたことがある。
 迎えるにあたって、準備周到、本社から重役が来てリハーサルの繰り返し・・。
 その時、僕も、玄関前に横付けされる車を迎えるために、真新しい作業服を着て、正門から玄関までの間に整列した一員だった。
 車が前を通る時の頭を傾ける姿勢を何度も練習しながら・・・。
 そんな昔のことも思い出した。


◇ふるさと福島のイベント
 〝ふくしま 大交流フェア〟というイベントを都内でやっていた。
 我がふるさとの福島県の催しだと思って、帰宅途中に覗いてみた。
 ステージでは太鼓演奏。会場は県内各市町村からの特産品紹介と観光案内。
 原発事故の影響を、何とか吹き飛ばして元気になろうと、みんな頑張っている感じ・・。
    
 昼には、横浜ベイスターズの中畑監督(福島県西白河郡矢吹町出身)も出演したようだ。
 さすが、大河ドラマ「八重の桜」の主人公「新島八重」のキャラクター「八重たん」は人気者だった。