知人が急に海外出張になってしまって「チケット取ったけど行けなくなった」と、ピアノ・リサイタルのチケットが届いた。
音楽的教養に疎い僕は、自分からピアノ・リサイタルのチケットをゲットしようと思ったことがない。
それも、ウクライナ出身のアレクサンダー・ロマノフスキーという若手ピアニストの演奏会だ。
名前を聞いてロシア人だなあと思っただけで、自分が行こうとは思わなかった。
案内所事務局のカヨコさんに話したら、急で行けないと言うし、妻に勧めたら「行きたいけど仕事があるし、町田から遠いしなぁ〜」との返事。
「たまには、ピアノ演奏を聴くのもいいのでは? あなた行きなよ。」
そんな妻の後押しと、仕事的にも機関紙「けんさん」の全国発送も終わって、一息ついた時だったので、夕方6時過ぎに、築地の朝日新聞本社の中にある浜離宮朝日ホールに出掛けた。
開演7時。余裕の10分前に着席。
バッハの「幻想曲とフーガ」
ベートーベンのピアノ・ソナタ「月光」
ショパンの「24の前奏曲」
音楽に疎い僕でも、ピアノの旋律にいつの間にかリラックス。
休憩をはさんで約1時間半の演奏に酔いしれた。
その余韻を抱えながら、心身ともに、清々しい気分になって帰ってきた。