夏・真っ盛り、春日山実顕地は暑かった・熱かった

 土曜日夕方6時に、横浜のヤマダさん夫妻と井土ヶ谷駅前で待ち合わせをして、車に便乗。三重のヤマギシの村・春日山実顕地に向かい、深夜12時半に到着。

 日曜日は朝7時前に目覚めて外に出ると、春日山は夏・真っ盛りといった感じ。
 今日の春日山実顕地は、「夏の楽園村」が終了して参加した子供たちの出発日だ。夏の楽園村にはやっぱり、この暑さが似合う。
         
 
 31日から開催した夏の「特講」も今日で終了。それぞれが新しい自分をみつけて出発の日だ。
 10時から特講交流会。
         
 横浜から一緒に行ったヤマダさんの娘さんも今回の特講生の一人だ。
 「親が私をなぜヤマギシズム学園に送ったのか、その気持ちがわかりました。どこかで私はヤマギシに預けられた、その程度の存在だったのかとか、育ったと言われても親は何もしてくれなかった、育ててくれたのはヤマギシの人だし・・そんなことを思っていたけれど、親の私を思う大きな気持ちがあって、ヤマギシズム学園に送り出していたんだと、初めて知りました。」言葉の細かいところは定かでないが、こんな意味の感想を言っていた。
 こんな感想を親の前で、みんなの前で、目を潤ませながら語る彼女は輝いていた。
 親が子を思う気持ちは、子供には理解されず、時には誤解され、それでも自分たちの我が子を思う気持ちに正直に、こうすることがこの子の幸せだと迷いながらも、それをやり続けた子育て・・・。
 こんなにも眩しいほどの輝きを含んだ娘の笑顔を前にした親。
 僕にはその時、ヤマダさん夫妻にかける言葉は見つからなかった。至福以外の何ものでもないだろう心境に、他の人のどんな言葉も必要としないものを感じて、「よかったね。おめでとう」と僕は言葉を静かにのみ込んだ。

 午後、今回の特講の係団の人たちと整理研鑽会をして、その後、もう一つ特講関係の研鑽会を3時までして、今日の予定の研鑽会は終了。

 帰りに、長男に連れられて津市久居の産院に寄り、4日に生まれた初孫の顔を見て東京に戻ってきた。孫は時々顔全部をクチャクチャに表情を変えながらも眠っていた。そんな孫を前にした僕は、どう接したらいいのか、初体験のうれしい戸惑い。そのいまの心境を、的確に文章に表現する言葉もなかなか正直見つからない。