機関紙「けんさん」の編集も一段落したし、気分転換にと、帰宅途中で書店に寄り道。
特に「これ」と探す本もなく、平積みされている書籍を眺めていたら目に留まったのがこの文庫本だった。
鏑木蓮著『イーハトーブ探偵』
どんな本だろう。イーハトーブと言ったら宮澤賢治だよなぁ〜。
そんなことを思って手にして巻末の解説を読むと、
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明るくユーモアのある宮澤賢治。
「聖人君子で根暗」という宮澤賢治のイメージは、「雨ニモマケズ」などから紡がれたのか。
あるいは、「みんなの本当の幸いをさがすぞ」と叫ぶ「銀河鉄道の夜」のジョバンニのひたむきなきまじめさが、投影しているのだろうか。
実際の賢治は、鏑木蓮の創り出したケンジのようにユーモアで明るく、ひたむきな人間だったようだ。
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解説を書いている杉浦静さん(大妻女子大教授)は、このように言っている。
へ〜ぇぇ・・なんか、面白そう。値段も600円だし・・・
疲れた頭と気分転換にはいい文庫本かもしれない。
そんな動機で、買って帰る。
これから折々、読み始めるのだが、宮澤賢治を探偵に見立て、宮澤賢治とその親友・藤原嘉藤治の活躍を描いた連作短編集らしい。