オーストラリアの自然に触れる

4月3日(火)

◇朝夕の肌にあたる風はひんやりとしている。明け方、慌てって窓を閉めたくらいだ。季節は秋が始まっているのだと言う。
 しかし、日中の陽ざしは強い。空は雲一つない。雨期が終わったのか日陰は爽やかだ。
         
 写真の方向の空に、夜になると南十字星が輝く。


◇午前中は、ちょっと疲れも残っていたので「むらnet」への投稿原稿を書いたり、帰国してすぐに手を付けなければならない機関紙「けんさん・4月号」のメールに届いている原稿を確認したり、日本でやっている広報部の研鑽会にスカイプで参加したりしながら、のんびりと部屋で過ごす。


◇午後、オーストラリア実顕地から車で15分ほどのイニスフェイルの街に買い物に行く。
 イニスフェイルは人口8500人程度の町、中心街は静かなきれいな街並みだ。
         

 「Coles」という大型スーパーマーケットに入る。
  今週末は「ハッピーイースター」というキリスト教の復活祭ということで、店内には色とりどりの「卵とウサギのチョコ」が並んでいる。
     

 「ハッピーイースター」は、日本のゴールデンウィークのように連休で、卵とウサギのチョコを食べる慣わしがあるそうだ。十字架にかけられたイエスが3日目に復活したことが、ちょうどひよこが卵の殻を破って出てくるように、キリストも死という殻を破ってよみがえったこと、さらに、ウサギは多産なので生命の象徴だからだと言う。
 
◇夕方、クボタさんが「見晴らしのいい場所に行こう」と案内してくれる。
 実顕地から車で走ること45分ほどで、ルックアウトという展望台に着く。大地の起伏を活かした牧場が延々と雄大に続く。
 久保田さんは「この辺りに来ると、地球のてっ辺を感じる」と言っていた。
         

 途中、2ヵ所の滝に案内してくれた。この辺りは滝が多いのだそうだ。
 この辺りで最も有名な「ミラミラ滝・Millaa Millaa Falls」
         
 ミラミラというのは、先住民アボリジニの言葉で「たくさんの水」を意味するらしい。
 熱帯雨林の中のちょっと幻想的な感じを醸し出す滝だ。
 もう一つ案内してくれた滝は「マンガリー滝」
 ここのキャンプ地や宿泊施設には、日本の小学生たちも団体で訪れると言う。
         


◇夜、タイガ君がケアンズまで行った配送から帰ってきたのを待ってバーベキューをする。
 タイガ君は、今朝7時15分に配送に出かけて、帰ってきたのは6時過ぎだ。ハッピーイースターで卵の需要が特に多いのだと言う。
 オーストラリア実顕地は、今は頻度が少ないが、以前は日本からの観光客を大勢受け入れていた。
 宿泊棟の前にはプールもある。そのプールサイドで楽しくバーベキューをした。
         

 ちょっと肌寒かったが、みんなで10時過ぎまで話が盛り上がる。