23日・水曜日のおしゃべり

 昨日の火曜日は、寒い、寒い、雪が舞う一日だった。
 加えて、東京電力管内は電力需給ひっ迫警報」が出た。
 「えぇ~、こんな警報あるの?」と驚きながら、極力、暖房を控えての生活。
 
 今日は天気も回復して気温も10℃前後まで上がったが、空気は冷たい。
 我が家の屋上から見える丹沢の山並みも、今の時期には珍しい雪に彩られている。
 まるで、信州の山並みを見ているようだ。

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    近所の住宅街の木蓮も咲き出した。

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◇未消化になっている映画『ドライブ・マイ・カー』
 昨日の朝日新聞に、米アカデミー賞で、日本作品初の作品賞など4部門で候補入りしている映画『ドライブ・マイ・カー』についての記事が載っていた。
 濱口竜介監督と共に映画製作をしたプロデューサーの山本晃久さんと、共同脚本の大江崇允さんの制作秘話や作品への思いが載っていた。

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 その中に「『ドライブ・マイ・カー』は最初から最後まで、基本的に希望はないけれど、とりあえず明日は生きていこうと思える話。どうしようもない絶望が前向きな絶望に変わる、という話になれば一本線が通るんじゃないかと僕は思いました」。国際的な評価を「不条理に人の命が奪われる感覚を全世界が共有している。失ったものはどれだけあがいても戻ってこないという無常観に共感していただいたのかな」と語っているのが載っていた。

 僕は、この映画を先月初め(2月10日)に観たのだが、いまだ未消化となっていて気になっていた。

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 3時間の長時間の映画。
 気持ちをそらすことなく、3時間を長いと感じさせずに観終わったのだが、言葉に表現できない「重いテーマを投げかける映画だったなあ~」と、僕の中では未消化で、感想をこのブログにも記すことができないでいた。
 「希望はないけれど、とりあえず明日は生きていこうと思える話。どうしようもない絶望が前向きな絶望に変わる」と語っている記事を読んで、ちょっと納得。

 

大河ドラマ『鎌倉殿の13人』
 毎週日曜日にNHK大河ドラマを観ている。
 しかし、この時代の歴史を僕は詳しく知っていない。
 源頼朝源義経北条政子くらいは少々知っているが、恥ずかしいが主人公となっている北条義時についても、それ以外の登場人物についても、まるで無知だ。
 名前からして、頼朝、頼家、実朝、頼経、時政、義時、宗時、景時、時房、政村、義村、信義、等など、読み方も難しいし、誰が誰だか分からなくなる。
 内容も複雑な権力闘争がどの様な社会背景でなされたのか、この人物は、この人物と、どういう関係で・・・等など、まるで分かっていない。
 そんなことで、ついつい2冊の本を入手して読んでしまった。
 それが、この2冊だ。

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 『鎌倉殿乱争』は、「非命に斃る(高橋直樹)」/「壇の浦残花抄(安西篤子)」/「摂家将軍(内村幹子)」/「時政失脚(桜田晋也)」/「鎌倉の鵺(篠綾子)」/「仁田四郎忠常異聞(新田次郎)」の短編集だ。
 『鎌倉殿の13人』に載っている「人物相関図」を見ながら読んだ。

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 武家社会ができる鎌倉時代は「凄い権力闘争、領土奪い合いの時代だったのだなあ~」と、少々時代背景を理解。
 でも、人の命を無視しての領土奪い合い、そのための武力闘争。大河ドラマを観た後でのウクライナの戦禍のニュース。時代は変わっても無くならない戦争。そんなことを考えながら、ちょっと気分が冴えないって感じ。
 人間の欲望と闘争心・・・????