今日から12月がスタートした。
今年も、コロナ、コロナで過ぎて、あと1ヶ月で新しい年を迎える。
そんな12月スタートの今日の朝は、昨夜半からの「師走の嵐」といった暴風雨。
しかし、8時頃には雨も止んで青空も見えて、南風の異常な暖かさ。
でも、今夜から明日には寒さが戻ってくると予報。
◇北方謙三著『 チンギス紀(十二)不羈(ふき)』を読む
ユーラシア大陸に拡がる人類史上最大の帝国を築いたチンギス・ハーンの生涯を描く北方謙三さんの「 チンギス紀 」シリーズの12巻目の『 チンギス紀(十二)不羈 』を読み終わった。
モンゴル族の一氏族・キャット氏の長だったテムジン(後のチンギス・ハーン)が、同じモンゴル族の各氏族との戦いに勝利し、モンゴル族全体の長となり、さらにユーラシア大陸の偉大な覇者となる物語なのだが、前巻では中国北半を支配した女真族の王朝・金国を攻略し勝利。今巻では更なる領土が広がっていくなかでの「国づくり」の様子が描かれている。
北方さんは、鉄の生産や軍の後方部隊の兵站充実に力を入れ、鳩を使った敏速な連絡網の充実など、偉大な覇者となるべくしてなった「国づくり」の要素と戦略と構想を、今回も丹念に描いている。
チンギス・ハーンもいよいよ50代。大帝国に向けての躍進の終盤に入ってきた。
これは、ウランバートルから東に50Km ほどのところにある チンギス・ハーン騎馬像だ。(2018年2月撮影)
今巻の最後の部分に、チンギス・ハーンが大西征の兵站基地として造営を命じた、モンゴル帝国初の都「カラコルム」の造営に向かう様子が描かれている。
この「カラコルム」は現在はハラホリンと呼ばれているが、世界遺産「カラコルム遺跡」として有名な観光地だ。
僕は2010年夏にモンゴルに出張したときに、ウランバートルから約230㎞西にある古都「カラコルム」まで脚を伸ばしたことがある。
そこには、モンゴルで最も長いオルホン川が大草原の中を流れていた。
これが現在のハラホリン都市。
そして、モンゴルにおけるチベット仏教の最初の寺院となった「エレデネ・ゾー寺院」があった。
108の仏塔が並ぶ、長さ約429mの城壁。
僕たちが宿泊したゲル宿泊のキャンプ地「リバーサイド」
蛇足になるが、この地は朝青龍の父の故郷でもあるというので、隣には彼の親族が経営するリゾート施設「ドリームランド」があった。