知人の息子・イタル君が、今年3月発売の「月刊コミックバンチ」(5月号)から連載がスタートした、本格派恐竜漫画『ディノサン』の単行本第1巻が発売されたとの連絡をもらった。
親子共によく知っているのと、「どんなマンガを描いたのだろう? それにしても単行本にされたとは凄いなあ~」と、早速、書店に行って探して買った。
コミック本を購入するのは、3年前のイタル君のデビュー作『ギガントを撃て』以来だ。
それも、恐竜がまだ絶滅しきっていなかったと設定された江戸時代の物語だった。
今回は、現代の「恐竜が絶滅しなかった世界」を舞台にしている。
1946年に恐竜の生き残りが発見され、繁殖や遺伝子操作によって現代に再生され恐竜。 江ノ島にある恐竜苑「江の島ディノランド」に入社した新人飼育員・須磨すずめが主人公。
名古屋大学博物館・講師で機能形態学・古脊椎動物学など恐竜研究者の藤原慎一氏が監修しながらの作品だ。
藤原慎一氏の恐竜についての研究内容も載っている。
恐竜に興味のある人には、面白い内容だろう。
そう言えば・・・と、思い出したのだが、
10年ほど前、モンゴル語を少々勉強したことがある。
日本語にはない難しい発音に挫折しながらだったのだが、せめてキリル文字を読めるようになりたいと思って早稲田奉仕園のモンゴル語教室に通ったのだ。
その時に、小学3年生の男の子が生徒としていた。
彼は「モンゴルは恐竜化石の宝庫。僕は将来、恐竜研究者になりたいので・・」と言っていた。
確かに、アジア大陸の中央に位置するモンゴルは「恐竜化石の宝庫」として知られている。ゴビ砂漠など乾燥した大地から数多くの化石が、非常によい状態で発掘されるらしい。
アメリカに持ち出された化石を、裁判で取り戻したというニュースも見たことがある。
モンゴル出張の際に、ウランバートルの中心地・スフバートル広場で開催していた「恐竜展」や、ショッピングモール「Hunnu Mall」に展示してあった巨大恐竜骨格化石を見学したことがある。
その時に写した写真がこれだ。
恐竜の名前は、ティラノサウルス・バタール(別名タルボサウルス)。
骨格がほぼ完璧な形で残る化石で、高さ約2.4メートル、全長は約7.3メートル。
モンゴル語教室のあの少年は、目指していた恐竜研究者の道を進んでいるだろうか。