「男たちのZOOM交流研鑽会」をする

 毎月第3金曜日の夜に定例で、オンラインで有志の男たちの語り場としての「男たちのZOOM交流研鑽会」をやっている。

 これは、高田馬場に東京案内所があってコロナ禍になる前は、関東の有志のメンバーで、月1回寄っていた異業種交流会的企画なのだが、現在は、全国の有志メンバーでZOOMを使って続けている。


 昨夜は9月の第3金曜日、夜7時30分からの呼びかけに、佐賀県唐津市滋賀県大津市静岡県三島市、栃木県大田原市、石川県白山市からそれぞれ1名、神奈川県から2名、そして東京都から僕も含めて5名と、総勢12名が参加の交流研鑽会になった。

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 先月までの何回かは、一人の人の報告を聞いて、それをもとに意見交換したり、聴いてみてを深めながら共有しての交流をしていたのだが、今回は特に報告者なしで、それぞれが、「いま、関心があること」「世界、日本の動きで気になっていること」「コロナ禍の中で1年半過ごしてみて、いま、私たちに何が問われているのか」「最近、読んだ本、観た映画などで紹介したいもの」などなど、今回は「自由テーマでの出し合い」で呼びかけたのだが、実に活発な、面白い意見交換となった。

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 先ず最初に話題になったのがコロナウイルス感染拡大第5波の急激な減少傾向はなぜだろうか?」という疑問。
 フジイさんは、それを「ウイルス(粘菌)の不思議さで、ウイルスの生存戦略をもっているからではないか」と言う。ウイルスは変異を繰り返し、ワクチンの抗体がどうのこうのと我々は右往左往するのだが、「ウイルス自身は強毒化すると自分の遺伝子を増やす手段となる人間を殺してしまうので、感染力は強化するが、強毒化はしないのが原則で、ウイルス全体の戦略が動いている」という見解を紹介してくれた。
 「ウイルス(粘菌)の生存戦略」、なかなか興味ある論ではある。

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 次に話題になったのが「life is short」。
 ナカハラさんが朝のテレビで、最近(4年前?)オーストリアに自宅があるドイツ人ヴィオラ奏者と結婚した女優の中谷美紀さんが、この言葉を言っていたのを聞いて「なぜか気になって・・・」と問題提起。

 中谷美紀さんが仕事を気にしていると、夫が「life is short」と言うのだそうだ。

 その話題から、「life is short」って何だろうか?
 仕事優先で家庭を顧みない男の生き方への批判?
 例えば、何年も何回も単身赴任を当たり前としていた会社員とか? TVドラマなどにもよく出てくる、家庭を犠牲にして靴底を減らすことに捜査の基本があるとしている刑事とか?
 仕事優先、仕事第一、「仕事だから・・」と許される価値観って?
 そんな家庭を犠牲にし、自分の人生をも消費する生き方を、確かに多かれ少なかれ疑問も持たずにしてきたかな?
 海外赴任から帰国するときの話だけどと、自分の後任に日本から単身赴任で来る同僚に対して、現地の同僚女性は「考えられない!」と絶句した話。
 メキシコでは、浮気してバレたときの言い訳にも「life is short」を使うという面白い話まで出て・・・。
 などなど、「life is short」について、いろいろな事例や見方が活発に出されて、実に面白かった。
 これからの生き方として、もう一度、じっくりと「life is short」という言葉を考えて「そこからスタートすることもできるのではないか」と、自分のこれからの生き方に引き付けた意見も・・・。

 

 今回は、そんな話題の活発な「男たちのZOOM交流研鑽会」だった。


 ZOOMが終わった後、女優の中谷美紀さん(僕が好きな美人女優でもある)の「life is short」を僕も気になって、ネットで検索したら婦人公論に「国際結婚、夫の一人娘……オーストリアで私を変えた新しい家族」という記事を見つけてた。

 そこには、このようなことが載っていた。
---結婚したことで、私の生活は大きく変わりました。もっというと、「生き方」に対する考え方の転機が訪れたのです。
 それまでは、仕事のために生活を犠牲にしてきました。そうでもしないとなかなかできない職業だと思い込んでいたのです。
 理想とする作品の基準に近づくために、苦しみを伴う難役を演じる際には自らの喜びを封印し、寝ずに台本を読み、食べずに撮影に集中して自分を追い込むこともありました。 一方で、そんな人生にほとほと疲れてもいたのです。このまま役者を続けられるのだろうか。そんな疑問を抱いていた頃に夫と出会った。そして、人生は楽しむためにあるのだと教えてくれたのが、彼の「Life is too short(人生はあまりに短い)」という言葉でした。
 夫は世界で最も多忙だと言われるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団に所属してほぼ毎日演奏し、合間には自分の練習やレコーディングもしています。その一方で寸暇を惜しんでロードバイクやマウンテンバイク、登山やスキーを楽しみ、旅公演に行けば現地の美術館巡りやローカルの食事に喜びを見出してもいます。
 また、仕事仲間でもある演奏家たちと、温かくていい距離感の友情も育んでいる。クオリティの高い仕事をしながらこんな生き方もできるのかと、私は驚いたものです。
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