12月の第2土曜日・今年も残すところあと3週だ

 相変わらず、東京のコロナ感染確認者は増え続けている。
 東京は600人前後の日が続いていて、今日はなんと621人と最多となっている。
 我が町・町田の病院でもクラスターが発生と聞く。
 不要不急の外出は自粛して欲しいと、連日テレビで感染症専門医師や医師会長が訴えている。
 「ちょっと、あそこに行ってみたい」と思っても、なんとなく「やめておこう」という気分になる。
 そんな今週だった。

 

 今日は、朝から午後1時ごろまではファーム町田店のスタッフ。
 その後は、読書をしたり、気になっていたことをパソコンで検索したり・・・。
 いままで、健康維持のために行っていた早朝の屋上での「木刀ふりとストレッチ」。
 最近は寒いので夕方や夜にやっている。
 今日も夕方、屋上に上がってみたら、あまり寒さを感じない気持ちいい晩秋の夕方だった。
 今日の夕日。

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 この夕日に照らされた木々の風景もきれいだった。

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 空を見上げると、気持ちもすっきりする。

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◇今週読んだ本
その1・文庫・浅田次郎著『 おもかげ 』

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 自分の出生を知らず孤児園で育った主人公。才能に恵まれ大学を卒業後は商社で海外赴任もするほどのエリートサラリーマン。
 そんな主人公も定年まじかには関連会社の役員となり、65歳で定年退職。
 その送別会の帰り、花束を抱えたまま地下鉄の中で倒れたる。
 意識不明の中で、走馬灯のように様々な幻覚的体験をする。
 そして、見知らぬ不思議なマダムや謎の女性に導かれながら、自分の過去を振り返り、出生の謎を知る。
 そこには、故意に忘れ去り、故意に知ろうともしなかった過去に埋もれていた、自分を見捨てた母の「生きるがための愛」があった。
 それは、夫婦愛、親子愛、友情として、いままで自分が存在した人生に流れ続けていた真実の愛だった。
 最後は、知らず知らずに涙を誘われる結末の物語だった。

 

その2・金井真紀著『 マル農のひと 』

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 これは、埼玉県のヤマギシの村のヤマモトさんから薦められて読んだ本だ。
 瀬戶内海の島の農協で農業指導員をしながら、いままで常識と思われていた栽培方法に疑問が出て、既存の自然栽培や有機栽培とも違う、肥料や農薬を極力必要としない栽培方法を編み出し、全国各地に「金の儲かる農業」を広めようと飛び回っている道法正徳(どうほうまさのり)さんの実践記録だ。
 植物自身がその体内で作る「植物ホルモン」を最大限に生かした栽培。
 それは、農薬を肥料が少なくて済む農協経営に逆行するし、先輩たちの今までの農家指導を否定する農法。
 周りの軋轢と、左遷を繰り返しながら編み出した、この「道法正徳農法」が、全国各地の実践者のインタビューで、筆者の金井真紀さんのイラストと軽快な文章で面白く描かれている。
 その農法の実践者の一人に、ヤマギシの村で育った青年がリンゴ栽培で登場する。