今日の東京は曇り、まだ、梅雨明けはしない。
東京の新型コロナウイルスの感染確認者も、先週後半から200人台になって、昨日、今日は100人台後半。
そんなことで、都心への外出は極力控えようと思って、金曜日から3日間は高田馬場の案内所に行かずステイホームでテレワーク。
今日は月曜日ということもあったし、先週木曜日にやりかけていた事務仕事も残っていたので案内所に行く。
ラッシュ時間はさけて、町田駅9時半ごろの電車に乗る。
快速急行などは乗車が多いので、その密をさけて僕は普通電車。
快速は35分ほどの乗車だが、普通はちょうど1時間乗車。しかし、立っている人はほとんどいないくらいの空き具合。ゆっくり座って読書時間にしている。
◇今朝の「折々のことば」
今日の朝日新聞朝刊の「折々のことば」で、哲学者の鷲田清一さんが紹介しているのが文楽・人形浄瑠璃の人間国宝語り手の大夫・7代目竹本住大夫(1924年10月28日 ~ 2018年4月28日)の言葉だった。
『 うそをまことしやかに語るのが「芸」。ほんとうのことをほんとうにやっていては芸にならんのです。(七世竹本住大夫) 』
実は昨夜、江戸時代の実在の人形浄瑠璃作者・近松半二の生涯を描いた大島真寿美さんの直木賞受賞小説『 渦 妹背山婦女庭訓 魂結び 』を読んだ余韻がまだ残っていて、本棚にあった7年前に発行された雑誌「サライ」の文楽についての紹介を読んでいた中に、この竹本住大夫が「文楽大夫の第一人者」として載っていた。
これが88歳の時の竹本住大夫。
鷲田清一さんの解説には、
『文楽は演じ物。そして演じ物は虚構。「粋に語るところはもっさりと、粋にやっては粋に聞こえへんのです」と、浄瑠璃語りは言う。人が演芸場に通うのも、きっとその「うそ」に騙(だま)されるため。それに人が笑い涙するのは、〈私〉という存在もまたそれぞれが自分で自分に語る物語でしかないからだろう。『文楽のこころを語る』から。』とある。
竹本住大夫の言葉と、鷲田清一さんの解説、含蓄豊富というか、実に興味津々である。
◇新宿駅に東西自由通路ができた。
新型コロナウイルスがなかったら、今週末からオリンピック。
都心の各駅は、そのオリンピックに向けて、いろいろな工事をしていた。
新宿駅の東口側と西口側を自由に通れる通路の設置もその一つだったのだろう。その工事も終わって、昨日から開通だった。
駅員もマスクを着けて、構内を通らすに自由通路を通ることを案内していた。
これが新しく開通した「東西自由通路」だ。