今日は満月です

 いま、きれいな満月が輝いている。
 
 会の新聞「けんさん」11月号の最終校正を終えて、印刷屋さんに「校了と印刷のお願い」の連絡を入れて、先ほど、帰宅のバスを降りたら、空にはきれいな満月が出ていた。

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 実は、偶然にも、いま読んでいる本が佐藤正午さんの文庫『 岩波文庫的 月の満ち欠け 』なのだ。
 この『 月の満ち欠け 』は、2017年上半期の直木賞を受賞した物語だ。
 先日、新聞書籍紹介でこの文庫を知った。
 それによると、「岩波文庫」への収録も検討したが、長い時間の評価に堪えた古典を収録する叢書には、まだ時期尚早と考えて、「岩波文庫的」とわざわざ付けて、文庫化されたのだという。
 岩波書店も面白いことをやるなあ、って興味を持ったのと、直木賞を受賞した佐藤正午さんの作品なら、裏切らないだろうと思って読みだしたのだ。

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 月の満ち欠けのように、何度でも、生と死を繰り返して、生まれ変わりながら、一人の少女が、三人の男の人生の中で交錯し、運命的な出会いを繰り返し、物語が展開するという不思議な作品なのだ。

 

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