2月最後の水曜日おしゃべり

 2月も明日が最後の日で、明後日からは3月だ。
 陽気にも、だいぶ春の訪れを感じる今日この頃だ。

 

◇今日はテープ起こし

 昨日は午後から千葉県に出掛ける。
 会の新聞「けんさん」3月号にインタビュー記事を載せようと思って、昨日の午後、地下鉄東西線行徳駅からタクシーで10分ほどのところにある会社に取材に行く。
 その会社に、ヤマギシの合宿セミナー「特講」を受けた人が3人いて、その人たちに職場の様子などの話を聞いて、特講の真価を探る記事にしたいと思ってのインタビューだ。

 インタビューが終わってから一緒に食事もしたので、帰宅は11時になってしまった。
 今日は、そのテープ起こしをする。

 

◇今朝の「河津さくら」
 先日も、我が家の近くの忠生公園の河津さくらが咲き出したことを書いたが、今朝、バスに乗る前に公園脇を歩いてみたら、もうすぐ満開といったところ。

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 公園近くの和菓子屋さんの前を通ったら、ウインドーの中はひな祭りバージョン。
 きれいで可愛い展示なので、ついでにシャッターを切る。

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 バス通り脇の畑にも春を呼ぶスイセンの花が・・・。

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◇さくら咲く春も間近
 今朝の新聞に、さくらの開花時期予想が載っていた。

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芥川賞受賞の『ニムロッド』を読む
 今月の文藝春秋に掲載されている芥川賞受賞作品・上田岳弘著『ニムロッド』を、電車の中で読み終わった。

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 読後感としては、僕の中で、まだ不完全燃焼のような感じなので、詳しくは書けないが、高度なテクノロジーとあらゆるものが情報化された社会の中で、人間でい続けることができるのか、どう生きられるのか、を問うているような物語だった。
 著者の上田岳弘さんは、本誌に掲載されている『ロスジェネ世代は〝絶望〟を書いていく』と題したインタビュー記事の中で、選考委員の奥泉光さんの「人類が積み重ねてきた営為がもう終わってしまうかもしれないことへの愛惜が滲む作品だ」という評に対して、次の様に答えている。現代について、いろいろと考えさせられる内容だった。
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 安寧な生活ができる層と、そうでない層がはっきり分かれてしまっている現代において、効率化や技術の進歩にもとづいて考えを突き詰めていくと、なんとなく人生全体が見渡せてしまうと思うんです。若いうちは名誉やお金が必要でも、人生の終盤では家族や友人が大切になるのだろうといった価値観の変化さえ、心理学的に解析され、多くの人に共有されているように思います。
 あらゆる選択肢の中で「こうするのが正しい」という最適解が見通せてしまうと、じゃあ僕たちの生って何だろうということになる。これは今、多くの人が「そうだな」と感じていることではないでしょうか。
 こうした時代に、人間の営みに対する愛惜を描くことは、非常に共感を呼ぶのではないかと思いました。目の前の日常に不快感がさほどないということは、逆に考えると、もっとズンと重たい絶望に包まれているということですから。(文藝春秋・3月特別号・344P~345Pより抜粋) ──