5月の最後の週がスタート

 今日は朝から「梅雨の季節が近付いてきたなあ〜」って思うような、そんな曇り空のちょっと涼しさを感じる一日だった。
 今週後半は6月だ。梅雨もすぐそこまで近付いている。

 
◇今日の朝日新聞『折々のことば』
 毎朝、楽しみにして目を通す朝日新聞朝刊の『折々のことば』
 今日の朝刊で鷲田清一さん(哲学者)が紹介しているのは、中村桂子さん(生命誌研究者・JT生命誌研究館館長)の言葉だ。
           
─ 速くできる、手が抜ける、思い通りにできる。・・・ありがたいことですが、困ったことに、これはいずれも生きものには合いません。(中村桂子)─


 鷲田さんは次の様に解説している。
─ 「便利さ」とそのために開発された機器の「豊かさ」を進歩の印と思い込む人は多い。が、生の充実とはまさにこの逆。思い通りにならないものを手塩にかけてログイン前の続き育むこと、時間を「飛ばす」のではなく「紡ぐ」こと。自分も生きものの一つという原点を見据えるためにも、農業を学べと生命誌研究者は言う。『科学者が人間であること』から。─


北方謙三著『チンギス紀』
 北方謙三さんの新シリーズ『チンギス紀』。
 今月から刊行されて、第一巻と第二巻が書店に平積みされている。
 書籍紹介には「ユーラシア大陸に拡がる人類史上最大の帝国、その礎を築いたチンギス・カン。波乱に満ちたその生涯と、彼と出会った様々な英雄たちの生きざまを描く、新たな歴史大長編・・・」とある。
 モンゴルを舞台にしたチンギスハーンの物語とあって、興味は多いにあるが、単行本で読み続けるのは、購入資金の小遣いや、通勤車内を読書時間にしている僕としては、ちょっと躊躇していた。
 しかし、北方謙三さん作品の『三国志』は、文庫化されるまで約5年かかっている。
 この新シリーズ『チンギス紀』も、きっとそれくらいの予定だろう。
 僕の読書モチベーションが、5年後にはどれほどなのか、ちょっと不安もある。
 そんなことで、思い切って、第一巻の『チンギス紀(一)「火眼」』を買って、読み出した。
         
 読み出したら、早速、出てきたのがこんな言葉だ。
 主人公・テムジンの馬の名は「風」だ。ルビに「サルヒ」とふってある。
 「サルヒ」はモンゴル語で「風」だ。
 さらに、移動式住居を「家帳」と書いて「ゲル」とルビがふってあるのだ。
 モンゴル部族の名前や、登場人物の名前は、なかなか覚えにくいが、北方謙三さんの歯切れのいい文体の世界に引き込まれつつある。