午後から残暑がやってきた

 早朝、窓を叩く雨音で目が覚める。横殴りの雨が降っていた。
 その雨も8時頃には弱い雨脚になって、午後には一転、強い夏の日差しだ。
 午後から気温も急上昇。
 今日の東京は、秋雨前線から一気に残暑だ。
 この残暑、一時的なものか、続くのか・・。予報によると今週末まで曇りや雨のマーク、思わしくない天気だ。
 次いつ残暑がやってくるか分からないので、とりあえず・・・
           

 今日の夕暮れ迫る高田馬場駅の空
     


◇会の新聞「けんさん」9月号校正
 先週から編集していた9月号の「最終校正ゲラ」が、昼頃に印刷屋さんから届く。
      
 昨日からパソコン上では、校正しながら修正しているのだが、実際に紙面になったゲラを校正すると、また間違い箇所に気付く。
 明日の朝、もう一度、紙面全部を読み直して、印刷データを印刷屋さんに送る。


◇今、読んでいる『往復書簡 いのちへの対話 露の身ながら』から

 免疫学者・多田富雄さんは
 『人類の最後は、恐竜のように隕石の衝突や地球の冷却による死滅ではなく、人間自身の自己破滅による滅亡ではないでしょうか。すべての規範や価値が失われ、欲望と本能だけが支配する世界が人類の最後だと思います。強いものが弱いものを支配し、他人を殺し、奪い、操るようになる。私が脳死移植に問題を感じたのは、他人の継続している生命を犠牲にしてまでも、自分が生きるために利用しようとするというやり方は危険だと思ったからです。結局モラル則など崩れ去ってしまう。どうもその第一歩をふみだしたように思えてなりません。人間はそれを回避する理性を持っていなかったのでしょうか。(中略)それではあまりにも悲しい。人類の理性が試されるときといわざるを得ません。』

 遺伝学者の柳澤桂子さんは
 『もし、遺伝子治療ができるようになったら、最初に削除してほしいのは、戦い好きの遺伝子です。それと我欲の遺伝子です。先生は、「人類の最後は、恐竜のように隕石の衝突や地球の冷却による死滅ではなく、人間自身の自己破滅による滅亡ではないでしょうか」とお書きになっています。倫理、道徳の崩壊によるものでしょうか。集団的無意識が理性に勝ったときです。』


 こんな2人の往復書簡のやり取りに、暫し考え込みながらページをめくっている。