朝、妻が突然「タケノコ掘りに行くんだけど、時間ある?」と言う。
今日は、高田馬場の案内所で会の機関紙「けんさん」を、東北、関東地域の会員宅への発送作業がある。
その前に、金曜日なので定例のZOOM研鑽会を10時から予定していた。
妻が言い出したのが7時ちょっと過ぎ。8時半には高田馬場に向かいたいので、時間の余裕は1時間。
今年は、タケノコの裏年であまり出ないだろうとの予測もある。
それなのに「昨日いったら、もう土から頭を出しているのよ。」と言う。
そこまで聞くと、行かないわけにはいかない。
妻は「今日は初物タケノコを、みんなで味わおうとなっているのよ。」と張り切っているので、妻が運転する車にスコップと鍬を積んで竹林へ。
行った先は、妻達が地域でやっているデイサービスに通う活用者の裏山。
日当たりもいいし、ある程度の手入れもされている竹林だ。
オオ~! 確かに、出ている。
立派なタケノコだ。
年老いた親と娘の3人家族では食べきれないらしく、「掘るのも大変でね、採りきれないのよ。」と言っているからと、「掘って、掘って!」と妻に急かされて、今年初めてのタケノコ掘りをする。
約40分やって時間切れだったが、まあまあの収穫だった。
初収穫の中から3本いただいて、我が家の愛和館(食堂)の食事づくり担当のお母さんへ。
夕食メニューの鮭寿司の、初物タケノコが「すまし汁」となって食卓に出た。
まさしく、旬の朝採りタケノコ。美味しかった。
余談になるが、僕は子供の頃、「初物を食べる時は、東を向いて笑え」と母親から言われて育った。
「初物=東を向いてハハハと笑う」
そのことに「何でだろう?」と思ったのは大きくなってからだ。
東は太陽が昇る方角なので、その太陽の恵みに、笑い顔のいい顔で感謝する意味らしいと知った。
今は人前で恥ずかしくて出来ないが、心の中ではそうしている。